建築塗装工事の基本を解説!屋根や外壁の塗料、仕上げの種類は?

皆様こんにちは(*^-^*)


本日は塗装の種類について解説していきたいと思います。


建築塗装工事の基本を解説!屋根や外壁の塗料、仕上げの種類は?

建築塗装は単に色を塗るだけではなく、建築物を保護して、耐久性を高める役割を持っています。昨今では中古住宅市場の拡大と住まいの維持管理の重要性が認識され始めたことにより、塗装リフォームの需要が拡大して来ました。建築塗装工事の流れや塗料の種類、塗装の工法などについて解説していきます。


建築塗装とは?

建築塗装とは、建築物の屋根や外壁、内壁、床などに塗料を塗り、仕上げを行う工事。建築塗装の主な目的は美観をよくすることと、建物を保護することです。建築物にはコンクリートやモルタル、鉄、木材といった素材が使われていますが、風雨や湿気、紫外線の影響によって、サビが生じたり、もろくなったりしてしまいます。塗装を施すことによって、建築物を美しく保つとともに、素材の表面を保護することができます。


下塗り材のシーラーとフィラーの違い

建築塗装で使われる下塗り材にはシーラーやフィラーなどがあります。シーラーとフィラーは何が異なり、どのように使い分ければよいのでしょうか。


・シーラーとは


シーラーは粘土が低く、色は透明や半透明です。シーラーは本塗りの塗料を密着させやすくするほか、コンクリートのアルカリの抑制や木材など塗料を吸収しやすい素材の目止め効果などもあります。


シーラーは大きく分けると水系シーラーと溶剤シーラーに分類でき、シーラーと塗料のタイプが合っていないと、塗膜が剥がれやすくなるため注意が必要です。本塗りに水系塗料を用いる場合は水系シーラー、溶剤塗料を使う場合は溶剤シーラーといった形で選びます。


・フィラーとは


フィラーはシーラーよりも粘度が高く、穴やひび割れを埋めて表面を平らにし、本塗りの塗料と密着させやすくするために用います。モルタルの外壁の塗装に使われることが多いです。フィラーには、シーラーの機能も持つ微弾性フィラーや、防水効果を持つ弾性フィラーといった種類もあります。


フィラーはシーラーよりも付着性が弱いため、下地の状態によっては、シーラーを下塗りした後にフィラーを塗ります。


塗料の成分と種類

・塗料を構成する成分


塗料の成分は、樹脂と顔料、添加剤とこれらを溶かす液体で構成されています。樹脂は塗膜をつくる役割。アクリルやウレタン、シリコン、フッ素といった樹脂の種類によって、塗膜の耐久性が大きく変わります。顔料は色をつける役割があります。添加剤は塗料の性能をアップさせるためのものです。


・水性塗料と油性塗料の違い

水性塗料と油性塗料という種類は、塗料の成分を溶かす液体の違いによるものです。水性塗料は塗料の成分を水で溶かしたもので、油性塗料は溶剤で溶かしたものと弱溶剤で溶かしたものがあります。油性塗料の方が水性塗料よりも、雨水に強いなど耐久性に優れ、塗料が密着しやすくツヤを維持しやすい、低温下でも乾燥しやすいといったメリットがあります。一方、水性塗料の方が価格が安く、匂いが少ないです。ただし、最近では水性塗料の開発が進み、性能の差は以前ほどではなくなってきています。性能を重視したいけれども匂いが気になる場合は、油性塗料の中でも弱溶剤が向いています。


・1液型と2液型の違い


さらに、塗料は硬化剤の配合の有無によって、1液型と2液型という種類があります。1液型は、硬化剤が配合されていて塗料単体でそのまま使えるもの。2液型は硬化剤を加えて使用する塗料です。2液型は硬化剤を混ぜる手間がかかり、混ぜてから6~8時間以内に使い切らなければなりませんが、耐久性に優れ仕上がりもきれいです。


・塗料は種類が細分化されている


塗料はこれらの種類の組み合わせで商品が展開されています。たとえば、シリコン樹脂塗料だけでも、水性と弱溶剤と溶剤、さらにそれぞれの1液型と2液型という6種類があるのです。


樹脂による塗料の種類と耐久性の違い

・遮熱塗料


遮熱塗料は太陽光の赤外線のうち、近赤外線を反射することで建物への熱の影響を緩和し、室内の温度の上昇を軽減します。ただし、冬場も近赤外線を反射してしまうため、室内があたたまりにくいことがデメリットです。また、塗装色による遮熱効果の違いが大きく、白色や淡彩色で塗装したときと同じ効果が濃色では得られないため、塗装色に制限があります。


・断熱塗料


断熱塗料は太陽光からの熱を塗膜に溜めこむことで、室内の温度上昇を抑える塗料です。熱伝導率の低さから、室温を保持できるため、夏は涼しく、冬は暖かい住まいの実現を目指します。ただし、断熱塗料は白をベースにしてつくられたカラーバリエーションのため、塗装色は限られます。


・光触媒塗料


光触媒塗料は、セルフクリーニング機能のある塗料。酸化チタンという物質が太陽光に当たると活性化酸素をつくって汚れを分解。雨が降ったときに水をはじく状態になっているため、雨水が汚れと塗膜の表面の間に入って汚れを流す仕組みです。光触媒塗料には、気中の汚染物質も除去する効果があります。また、カビや藻が生えにくいため、湿気の多い立地の外壁の塗装にも向いています。ただし、太陽光の当たりにくい場所では効果が薄れる点に中止が必要です。また、光触媒塗料は耐久年数が20年とされていますが、実際にはまだ塗装してから20年経った建物がないことから、耐久性に関しては未知数です。


・防カビ塗料


防カビ塗料はカビの発生を抑制する防カビ剤が配合された塗料です。市販のカビ取り剤や防カビ剤は、指定された13種類の菌のうち3~5個の菌に効果がある商品であれば、JIS規格のカビ取り剤や防カビ剤として認定されます。しかし、実際にはカビの種類は57種類あるとされているため、市販のカビ取り剤や防カビ剤では効果が感じれないことがあるのです。多くの種類のカビに効果のある強力な防カビ剤が配合された防カビ塗料であれば、湿度の高い環境下であっても、カビの発生を抑制することが期待できます。


塗装の工法の種類

塗装の工法は、ローラー工法と吹付工法の2つが主流です。施工箇所によってはハケ塗りも用いられています。


・ローラー工法


ローラー工法は広い面を均一に塗りやすい塗装方法で、飛散する塗料も少ないため、効率よく塗料を使うことができます。ローラーにはウールローラー、砂骨ローラーなどの種類があります。ウールローラーは柔らかな毛が特徴で、壁面の模様を潰さずに塗ること可能。毛足の長さで、凸凹した表面に使用する長毛ローラー、使い勝手のよい中毛ローラー、平に塗りやすい短毛ローラーがあります。砂骨ローラーは多くの小さな穴が開いているのが特徴で、たくさんの塗料をつけて厚みをつけて塗りたいときなどに向いています。


ローラーでは細かい場所や端の部分は塗りにくく、ヘコミのある場所は塗料が溜まりやすくなるため、刷毛を併用することが多いです。


・吹付工法


吹付工法は吹付機を用いて噴射して塗装していく方法で、短時間で広範囲の塗装ができることがメリットです。また、複雑な模様をつくれることから、重厚感のある仕上がりにすることもできます。ただし、職人の技量によって仕上がりには差が生まれます。


主な仕上げ方法を挙げると、リシン仕上げは、砂や石などの骨材を塗料に混ぜて吹き付けるもので、リーズナブルなことから住宅でよく用いられています。特に和風のデザインの住まいに合う施工方法です。スタコ仕上げは、塗料に大理石や砂などの骨材やセメントなどを混ぜて吹き付ける方法で厚みがあるため、立体感や高級感を感じられます。吹付タイルは粘度の高い塗料を口径の広い吹付機を用いて吹き付けます。



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